煙を吐いた堅物ブラックコーヒー
大好物は白いシャツ 素敵な色に染め上げよう
ただ一杯のブラックコーヒー 静寂の間に飛沫が飛んだ
ミルクと出会った堅物ブラックコーヒー
触れて愛してくちづけて 身を寄せ合ったひとしずく
輝く白の純潔を 黒い弾丸で貫いた
ある日気づいた堅物ブラックコーヒー
夜より深い漆黒の その身の色の淡いこと
白を汚して触れ合って いつしか黒から小麦色
さらには砂糖も投げ入れられて 口当たりはまろやかなり
堅物ブラックコーヒー ミルクに溺れ
甘く 愛の言葉を囁いた
終幕の舞踏会
真っ赤なインクの上で踊り始めたコーヒー牛乳
煙を吐かぬ 一丁の銃